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カウボーイビバップのアニメには数奇な背景がある。この作品、渡辺信一郎監督が最初から26話分のシナリオを用意してテレビ局に持ち込んだ。これが1998年の初め頃のことらしい。タイミングが悪かった。1997年の夏ごろからテレビ・ドラマに影響された子供たちがナイフを持ち歩き、妊娠中の女性教師を殺すなど、テレビの暴力シーンに対する世間の批判が高まっていた時期であった。しかも、放映予定のテレビ局は「ポケモン騒動」(人気アニメ「ポケットモンスター」を見た全国の子供たちが異常に興奮して倒れ、病院に運ばれた騒ぎ)でアニメ放映に神経過敏になっていたテレビ東京だったことも災いしたようだ。 シナリオを提示されたテレビ局は26話分の放映を認めず、シナリオを了承した12話分と、ストーリーをまとめた1本の13話のみの放映、しかも、アニメ製作側サンライズの作品に手を加えた上で放映する、という条件で折り合った。この結果、格闘シーンにぼかしがかかったり、女性の身体を強調したシーン(着衣なんだけど)が丸ごとカットされたりした。 地上波での放映は1998年4月〜6月。放映開始直後から、キメの細かい作り、印象的な音楽、味わいのあるシナリオで人気を博した。製作会社のサンライズは、26話すべてを完全な形で発表できるメディアを模索し、まずビデオ/LD/DVDの発売が決まった。さらに1998年10月23日から衛星放送チャンネルWOWOWでの放映が始まり1999年4月23日まで全26話が放映された。 全話放映が衛星放送のみだったこともあり、地上波での再放送はなかなかされなかった。私が知る限り、地上波で再放送されたのは、第3話〜13話のうちテレビ東京でも放映された分だけ。一部のUHF局で、2001年8月のことだった。衛星放送のスカイパーフェクTV、もしくはケーブルTVでのみ視聴可能なチャンネルでは、全26話が何回か再放送されている。 |